【Blender 5.0】VSEのストリップ合成モード解説:表示の仕組みを理解する

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BlenderのVSE(Video Sequence Editor)で動画編集をしていると、ストリップの合成モード(Blend Mode)に出てくる

  • Replace
  • Cross
  • Alpha Over
  • Alpha Under
  • Gamma Cross

といった項目に戸惑ったことはないでしょうか。
特に、部分的にぼかしを入れたりマスクを使ったときに「なぜか思った通りに表示されない」という現象は、この合成モードが原因であることが多いです。

しかし、これらのモードは見た目の名前に対して挙動が直感的ではなく、詳しい説明がほとんどありません。
というわけで、この記事では、VSEの基本的な合成モードについて解説します。

なお、DarkenやMultiplyなどのモードも存在しますが、
これらは画像編集ソフトやコンポジター、シェーダーのMixノードと共通する一般的な合成方法のため、本記事では割愛し、
VSE特有で混乱しやすい基本モードに絞って解説します。

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合成モードの前提

VSEの合成モードは大きく分けて2種類あります。

単純に色を混ぜるモード(アルファを考慮しない)

  • Replace(※ほぼ混ぜないが同系統)
  • Cross
  • Gamma Cross

アルファ(透明度)を使って重ねるモード

  • Alpha Over
  • Alpha Under

この違いを理解するだけで、挙動のほとんどが説明できるようになります。

各モードの解説

基本的に上のストリップに設定したBlendモードの説明です。

Replace(リプレイス)

上のストリップで完全に上書きするモード

結果 = 上のストリップ

下のストリップは一切影響しません
最もシンプルな表示方法です
とにかく上を表示するだけ

用途

画像をとにかく切り替えたい場合に使えます。

周囲はアルファ0で透過しているテキストでも、下のストリップは一切表示されなくなります。

Cross(クロス)

2つのストリップを割合で混ぜるモード

結果 = 下 × (1 – Opacity) + 上 × Opacity

Opacity(不透明度)がブレンド割合になります
アルファ(透明度)は考慮されません

特徴
透明部分も含めて全体が混ざる
色が濁ったり暗くなりやすい
マスクが効いていないように見えることがある
「画像全体を単純に平均している」状態

Gamma Cross(ガンマクロス)

ガンマ補正を考慮してCrossするモード

基本はCrossと同じですが、
ガンマ補正で人間の目に自然に見えるように合成します。


特徴
Crossより自然な見た目になりやすい
明るさの違和感が少ない
「ちょっと見た目が良くなったCross」

Alpha Over(アルファオーバー)

上のストリップを透明度で重ねるモード

結果 = 上 + 下 × (1 – 上のα)

上のアルファ(透明度)を使って合成されます

特徴
透明部分は下のストリップがそのまま見える
マスクが正しく機能する
直感的なレイヤー合成
「一般的な“重ねる”合成」

Opacityもアルファも同様に影響されます。

Alpha Under(アルファアンダー)

下のストリップを前に出す合成モード

結果 = 下 + 上 × (1 – 下のα)

Alpha Overの上下逆バージョン

特徴
下のストリップの透明度を基準に合成
特殊なケースで使用
「レイヤー順を逆にしたAlpha Over」

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まとめ

Cross系は「色を混ぜるだけ」
Alpha系は「透明度で重ねる」

特に重要なのは、
Crossは透明部分も含めて混ぜるため、マスク用途には向かない
という点です。
部分ぼかしやマスクを扱う場合は、
Alpha Overを使うのが基本になります。

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関連記事

その他のブレンドモードについてはMixノードの記事で触れています。

VSEのマスク機能について

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