【Blender 5.2】Brush Assets(ブラシアセット)の使い方+5.2新機能まとめ:グリースペンシル

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Blender 5.2 LTSでは、Grease Pencilにも多くの改善が加えられました。
レイヤー管理の改善、ブラシ機能の拡張、新しい塗りつぶしアルゴリズム、ライン素材の高速化など、2Dアニメーション制作やイラスト制作の作業効率を高めるアップデートが多数含まれています。

特にネットからブラシをダウンロードして使うBrush Assetsは使ってみたい方も多いんじゃないかと思います。いろんなブラシがあるので、アセットの使い方やブラシの紹介もしています。

ブラシやストロークの機能に重点をおいて、新機能をざっと解説していこうと思います。

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Brush Assets(ブラシアセット)の更新

新しいオンラインテクスチャブラシを追加

新しくonline essentialsアセットライブラリに、テクスチャ付きGrease Pencilブラシが追加されました。

インターネットからブラシファイルをダウンロードするため、オンラインにアクセスする必要があります。

ブラシの一覧に新しいブラシのパッケージが表示されない場合や、ダウンロードができない場合は

Edit → Preferences → System → Network → Allow Online Accessにチェックしてください。

手描き風のオシャレなブラシが多めです。

ダウンロードしたファイルを削除、元に戻したい場合

アセットブラウザ(Asset Browser)を開いて、削除したいブラシの上で右クリック > Open File Locationでブラシファイルがダウンロードされたフォルダが開きます。

ダウンロードされたブラシのBlenderファイルを削除して新しいファイルを開くか、

Refresh Asset Libraryを押してリフレッシュすると、

またダウンロードボタンが復活してダウンロードできるようになります。

大体は以下のフォルダにあるんじゃないかと思います。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Blender Foundation\Blender\Cache\remote-assets\online-essentials\brushes\grease_pencil

標準Grease Pencilブラシをアップデート

その他以下の機能が更新・改善されています。

  • サムネイルの更新
  • Dotsマテリアルの新しい設定への対応
  • Airbrushブラシの設定改善
  • Ink Pen Roughブラシの設定改善
  • Pencil Softブラシの設定改善
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Draw Tool(描画ツール)の改善

作成するカーブタイプを選択可能に

描画線のカーブの種類を設定できるようになりました。

設定できるカーブタイプ(Curve Type):

  • Catmull-Rom(カトマル・ロム)
  • Poly(ポリ)
  • Bézier(ベジェ)
  • NURBS(ナーブス)

設定は、Draw Toolの設定内や、上部のツールバーにある
Stroke >Post-Processing(後処理)から変更できます。

これにより、描いたストロークをどのような補間方法で保持するかを選択できるようになります。

Threshold

Poly以外にはポイント間隔の最小値(Threshold)を設定できる.

※大きくすると、サンプルにするポイントが少なすぎて描いた線をうまく再現できなくなります。

Curve Type

※ベジェ曲線のポイントが多いように見えますが、ハンドルのポイントも表示されてるので多く見えるだけです。結構ポイント少ないです。

カーブの特徴

  • Catmull-Rom(カトマル・ロム)
    • 少ないポイントでも滑らかな線を作りやすい。必ずポイントの上を通るように補間されます。
    • 個人的にはあまり滑らかにならないし元の描線から変更されがちなので好きじゃない。
  • Poly(ポリ)
    • 補間が少なく、人間が描いた線をそのまま保持しやすい。
    • イラストや複雑な絵を描きたい人にオススメ。
  • Bézier(ベジェ)
    • 少ない制御点で滑らかな曲線を表現できます。ベジェ曲線が生成されてるので、後で形を変えたいときに便利。
    • シンプルイラストのアニメとかロゴなどのアニメーションを作りたい方にオススメ。
    • ベジェ曲線はポイントについてるハンドルを操作することで曲線の曲がり方を簡単に変更できます。イラレに慣れてる人にもオススメ
  • NURBS(ナーブス)
    • 制御点で曲線を引っ張って作る、非常に滑らかなカーブです。大きく形を変えても、滑らかさを保ったまま編集できることが強みですが、CADや工業デザインなど、滑らかな形状を設計する用途でよく使われます。
    • 絵描き向けというより、ジオメトリノードやプロシージャルで点列を自然につなぎたいときに便利です。
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Fill Tool(塗りつぶしツール)の大幅改善

Grease PencilのFill(塗り)に、まったく新しい塗りつぶしアルゴリズム
Delaunay (ドロネー)方式が追加されました。

Delaunay (ドロネー)方式では、境界線から正確なジオメトリを生成します。

上部メニューのAdvancedメニューから、塗りの方式の切り替えができます。

  • Delaunay…新しいドロネー方式。デフォルトになっています。
  • Pixel…古いピクセルベースの方式

隙間アリでも塗れる
一番大きいのは、隙間があっても境界を自動で計算して塗ってくれるということです。

細い部分の塗り
どちらの方式も隙間が残ることはあるんですが、ドロネー方式の場合は何回かクリックすると細い部分も塗れます。

逆方向の塗りにも対応
ピクセルのときと同様、
Ctrl+右クリックで外側を押すと内側が塗れます。

他にも、ズーム倍率に影響されない、従来より高速な処理などの改善があります。

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全般的な改善

「レイヤーへ移動」がレイヤーグループに対応

編集モードで、ストロークを選択し、右クリックでメニューを出して

Move to Layer(レイヤーへ移動)

でレイヤー変更する際のメニュー画面がわかりやすくなりました。
これまではレイヤーが一覧表示されていましたが、Blender 5.2ではレイヤーツリーの構造に合わせて、レイヤーグループがメニューやサブメニューとして表示されるようになりました。

頂点ペイントブラシにブレンドモードを追加

Vertex Paint(頂点ペイント)モードのブラシに、メッシュのペイントで使用されているものと同じブレンドモードが追加されました。

これにより、色の合成方法を細かく制御できるようになります。(Mix, Darken, Multiply, Color Burn…など)

Vertex Paintツールバーのアイコン改善

Vertex Paintモードのツールバーで、

  • Stroke(線)
  • Fill(塗り)
  • Both(線と塗り両方)

のストロークモードがアイコン表示されるようになりました。

Shift + Lで全選択されたストロークを解除

以前から、ポイントを選択してを押すとつながったラインを全て選択できたんですが、解除ができませんでした。今回、Shift + Lで選択解除できるようになりました。

細かい修正作業で選択状態を切り替えしやすくなっています。

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Materials(マテリアル)の改善

Materialで使用できるDots(点)Squares(四角形)に、新しい配置設定が追加されました。
テクスチャブラシなどの見た目を調整しやすくなりました。

マテリアルプロパティ > Surfaceメニューの中のPlacementで設定できます。

配置方法は3種類あります。

  • Count(数)
    • 値が1の場合、評価された各制御点ごとに1つのドットが配置されます。(Blender 5.2以前の動作)
  • Radius(半径)
    • ストロークの太さ基準
    • 例えば100%の場合、ストロークの太さが変化してもドット同士が接するように配置されます。
      • 小さい値 → ドット数が増える
      • 大きい値 → ドット数が減る
  • Density(密度)
    • ストロークの長さに応じて一定密度でドットを配置します。
    • 長い線ほど多く、短い線ほど少なく配置されます。

Randomize(ランダム化)
Dots / Squares配置では、以下のランダム化が可能になりました。

  • サイズ
  • 不透明度

これにより、手描き風のばらつきや紙に描いたような表現を作りやすくなっています。

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Eraser(消しゴム)の変更

グリースペンシルではブラシで描いているときに、Ctrlを押しながら描くと消しゴムになって消せるという機能があります。

以前はそのときに使う消しゴムの設定が固定でしたが、Blender5.2以降は最後に使用した消しゴムブラシが自動的に使用されるようになります。

非常に便利になったと思います。

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Line Artの改善

Line Artで生成されたストロークに、Fill Material(塗りマテリアル)を持たせられるようになりました。

Blender 5.2では、塗り情報の管理方法が変更され、マテリアルではなくfill_id属性によって制御されるようになっています。

Line Art Modifier > Fill Strokes
にチェックを入れると塗りが適用されます。

※おそらくまだ詳細設定などはないと思われます。

この変更により、Line Artで生成した線にも塗り情報を設定できます。

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その他

以下はリリースノートを参考にしています。

  • SVGインポートがScene Unitsに対応
    • SVG読み込み時に、Scene Units(シーン単位)の設定を利用してスケール調整できるようになりました。
  • PDF / SVG書き出しで角の種類をサポート
    • PDFおよびSVGエクスポートで、Uniform Width(均一幅)を有効にした場合でも、ストロークのコーナータイプを書き出せるようになりました。
    • ただしSVG形式では、1つのカーブにつき1種類のコーナータイプのみ対応しています。
  • Python APIの追加
    • Layer Mask操作API
      レイヤーマスクを追加・削除する関数が追加されました。
      • layer.layer_masks.add
      • layer.layer_masks.remove
    • Stroke APIの拡張
      ストローク情報として以下のプロパティが追加されました。
      • fill_id
      • hide_stroke
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まとめ

Blender 5.2 LTSのGrease Pencilアップデートは、派手な新機能というよりも制作環境の改善と高速化に重点を置いたアップデートになっています。

特に便利になったと感じたのは

  • 新しいDelaunay Fillによる塗りつぶし性能向上
  • 新しいテクスチャブラシ追加
  • ストロークカーブの種類の多様化
  • Dots / Squaresマテリアルの配置方法

あたりです。

2Dアニメーション制作やGrease Pencilを使ったイラスト制作では、日々の作業効率を大きく改善してくれるアップデートなので、チェックしておくと良いかなと思います。

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