風のアニメーション基礎②:勢いとサイクルの作画のポイント

アニメーション
記事内に広告が含まれています。

風のアニメーション基礎①ではものが揺れる、なびきの動きの解説をしたので、
今回は

  • 風そのもののエフェクト表現
  • 雪、花の舞い散り

などについて、勢いやサイクルの作画のポイントをまとめていこうと思います。

スポンサーリンク

軌跡のある風

アニメ的な表現で、ある軌跡やカーブに沿って風が吹いているようなアニメーション

  • 軌跡のカーブをガイドとして描いておく
    • 太さも変化させてもおもしろいと思います
  • 風のエフェクトの形を作る
    • 進行方向を頭、反対側を尾として、形を変えてみるとわかりやすいと思う
  • 直線は速め、曲線は遅めに進むような緩急を作る
    • 速い…前フレームとの距離が遠い
    • 遅い…前フレームとの距離が近い

形について

風のエフェクトの表現については、Blenderのグリースペンシルでもいろいろ工夫ができます。

  • 尾を伸ばす
  • 別のストロークオブジェクトにエフェクトでぼかしをつけて尾にぼかしやスミアのような効果を出す
  • Opacityのモディファイアでラインの始点・終点の透明度を上げる

グリースペンシルでのアニメの作り方など右の動画にまとめています。

スポンサーリンク

花吹雪

雪や葉っぱ、火の粉など、細かいものが散っているアニメーション

  • ルートを作る
    オブジェクトが流れるルートを複数作ります。
    • 近くて(オブジェクトが大きくて)速いルート
    • 遠くて(オブジェクトが小さくて)遅いルート
  • オブジェクトを描く
    それぞれのルートに沿ってオブジェクトを描いていきます。(レイヤーを分ける)
    • 速いルートでは前フレームとの距離が大きい
    • 曲がっているところでは遅くするなど緩急をつける
  • 増やす
    レイヤーごとにコピー&ペーストして増やします。
    • 回転して方向や場所を変える
    • フレームのスタート位置をずらす

コピペで増やすときはグリースペンシルのマルチフレーム編集を使うと楽です。

右動画はグリースペンシルで花吹雪アニメーションを作るチュートリアル動画です。

スポンサーリンク

突風

風が吹き抜けるようなアニメーション(全部2コマ打ちです)

  • A:風エフェクトが垂直方向に移動
    • 少し膨らんでイーズアウトで散りながら消失
  • B:円形のエフェクトが広がる
    • ❷が❶の軌跡をスミアで表現して速さを出しています。
    • イーズアウトで散りながら消失
  • C:波系のラインのエフェクトが通過
    • 波の波形が進んでいるように描く
    • ❷から始めるとあまり見えなかったので❶を足してイーズイン&アウトにしました。
  • D:風のエフェクトを進行方向に広げる
    • イーズアウトで消失
  • E:風のエフェクトを波形の軌跡で進める
    • ❷で❶から❸への軌跡をスミアのように表現して速さとわかりやすさを表現してます。

速くしたければ❶を1コマ打ちにして❹を無くしたりしてみるともっと勢いが出ます。
BやEの❷のように中間の形を見せられるなら、絵として1枚で見せた方が速さが伝わりやすいときもあります。

※ちなみにこのエフェクトの形はグリースペンシルのStrokeをBothにすると描きやすかったです

右動画:突風アニメーションのチュートリアルです。

スポンサーリンク

強風

画面全体ですごい勢いで風が流れているような表現

  • 形のサイクル
    • 進む方向を決める
    • 面積の多さで緩急をつける(同じ形が続くのを避ける)
    • ある程度前のフレームとのつながりがわかるようにする。全く違う流れの形を描かない。
    • 左右対称、同じ面積の形をなるべく避ける
    • 勢いのある形を作る。
      • 尖り
      • 丸い先端を避ける
    • 直線だけでなく、波のような曲線をつなげても面白い
  • タイミング
    • 1コマ打ちのフレームを少しいれると速さや勢いが出ます。
    • 1からいきなり3にいくと、2コマ打ちでも見えなくなったので、2をはさみました。あまりに変化を大きくすると流れがわからなくなるかも
    • 5とかの、この形を見せたい、流れがわかりやすいフレームは2コマにするとか
  • カメラを揺らす
    • ノイズモディファイアで揺らすとごうごうとした勢いが出ます。

勢いのある風は形が大切になってくるので、形に気を付けるのと、サイクルに何か緩急がないとつまらない動きになりがちだと思うので、何かの変化をつけてみると良いと思いました。

速いものの動きって、速く動かすと前後のつながりがわかりにくくなるので、とにかく1枚絵を見たときに、その勢いとか方向を感じてもらうことも大事になるんだと思います。

右動画:グリースペンシルで強風アニメーションを作るチュートリアル

スポンサーリンク

回転

回転しながら移動するような風のアニメーション

エフェクトパーツが回転する

円柱などのガイドを作成してからエフェクトを描くと描きやすいです。

ある程度面積やフレームがないと見えないので、イーズイン・イーズアウト、中間部分ではスミア表現で伸ばしたような形を使うなどの工夫が必要になってきます。

たつまき状の塊の回転

竜巻のような、塊が回転してるように見せるアニメーションです。

全体の形を動かす

まず外形のベースの形を、波をおくることで回転しているように見せます。

❷で左側に寄り、❹で右側に寄るような動きを作ります。

❸は❷と❹の中間の波の位置

❶は❷の少し前の波の位置ですが、返しのような勢いをつけるために❷よりも左に少し寄せています。

影は上に登っていくサイクルを作ります。

影を動かす

外形は大体の形に沿ってランダムでも大丈夫です。

影を3サイクルで右に移動するような動きを作ります。これだけでなぜか回転しているように見えます。

周囲の風や勢い線のようなエフェクトをさらに追加することもできます。

右動画:回転する風アニメーションのポイントをまとめた動画です。

スポンサーリンク

周囲にできる風

アニメ的な表現で、レーザーや、非常に速くて強いエネルギーが通り過ぎたとき、その周囲の空気が乱れて、風というか衝撃波みたいな影響が出る時があります。

  • A:周囲にふわっと広がる風
    • ふわっと空気の塊が広がり、ゆっくり消失していきます
    • 芯部分のエネルギーが去ったあとでも残っていることが多い
    • 芯部分と周囲の空気の広がる速さに差がある
  • B:周囲に波のように進む風
    • エネルギーの進行方向に沿って、波のように回転しながら進む
    • 速すぎると見えないので、波のように進んでいる軌跡を長めに表示しておく

右動画:動かしてみたもの

何か大きいエネルギーが通り過ぎた、そのようなときに空気の速度や圧力差ができて、揺らぎから乱流や空気の乱れが生まれたようなデフォルメ表現だと思います。乱流や境界面でのゆらぎについては以下の記事でもう少し詳細に説明しています。なんか納得できないという方は読んでみてください。

スポンサーリンク

まとめ

風は、速く動いていて勢いがあることを表現したいときも多いと思いますが、あまりに速くすると見えないので、

  • イーズイン、イーズアウトにする
  • スミア表現で軌跡を描くようなフレームを入れる

などで、速いけど、ちゃんと見えるようにするといいかと思います。
※そもそも勢いや迫力がある絵がかければもうそれを止め絵として見せてもスピード感は出せるっぽいです(ここらへんは勉強中)

また、一定のスピードだと単調になりがちなので、早さでも面積などでも、動きでも、どこかで緩急をつけてメリハリのある動きにするといいと思いました。

スポンサーリンク

関連記事

グリースペンシルに関する記事をまとめたガイド記事です。

コメント