Blenderで背景が透過した動画素材を作りたいとき、WebM動画が使えます。
背景透過のPNGの連番静止画像(画像シーケンス)は確実ですが、
ファイル数も容量も一気に増えて扱いが面倒になります。
そんなときに便利なのが、透過情報つきのWebM動画です。
- 1ファイルで完結
- 容量が軽い
- そのまま動画編集ソフトに持っていける(Blenderでももちろん使える)
ちょっとしたエフェクト素材やUIパーツなら、かなり手軽に扱えるようになります。
アバターとか、人の解説とか、手前に動いている動画を貼りたいときにもめちゃくちゃ便利です。よく使ってます。

というわけで、この記事では、Blenderで背景透過のWebM動画を書き出す方法を解説します。
WebM動画とは
WebMは、Googleが開発したオープンな動画フォーマットです。
特徴としてはこんな感じです:
- 高圧縮で軽い
- Webブラウザとの相性が良い
- アルファチャンネル(透過)に対応している
ここが重要で、
通常のMP4(H.264など)は透過に対応していません。
つまり、
- MP4 → 背景透過できない
- WebM(VP9) → 背景透過できる
という違いがあります。
Blenderでは、このWebM(VP9)を使うことで
透過付き動画を書き出すことが可能になります。
Blenderの対応バージョン
結構初期のBlenderバージョンから設定できます。(Blender3.6にはあることを確認済み)
ちなみに昔からWebM形式が世間に存在するということは知ってたんですが、Blenderにはないだろって勝手に決めつけてました。(記事書いてもスルーしてた…。)
というわけで、大体のバージョンで使えると思います。
WebM出力設定
早速WebMの出力設定の手順を解説していきます。
- 背景を透過する
- レンダープロパティ(Render Properties) > Film
> Transparent をON
- レンダープロパティ(Render Properties) > Film
- 出力設定
Output Propertiesで設定します。- Media Type…Video
(旧バージョンだと
File Format…FFmpeg Video) - Color…RGBA
RGBAにしないと透過しません。 - Encoding > Container…WebM
- Video > Video Codec…WebM / VP9
- ※Output Qualityも選択できます。
- Media Type…Video
- 書き出し
- Render > Render Animation

うまくいかないときのチェックポイント
透過されない場合は、だいたいここです:
- FilmのTransparentがOFF
- ColorがRGBになっている
- コーデックがVP9じゃない
この3つを見直してください。
まとめ
出力したWebM動画です。
右図のように透過動画を重ねて配置することができます。

実際どのくらい軽くなるか比較してみました。
解像度1400×1400 300フレームの動画
- WebM動画(クオリティ:Perceptually Lossless)…32.9MB
- PNG連番静止画像…434MB
10倍以上違います。もっと大きいサイズで長いシーンを出力するときなんか、PNGだと重すぎてデータを持っていられなくなるのでWebM動画が便利です。
- PNG連番は重くて扱いが大変
- WebMなら軽量で1ファイル
- VP9 + RGBAで透過動画が作れる
ちょっとした素材を作るなら、かなりオススメな方法です。
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