Blenderでキャラクターの服や髪を作るとき、「まっすぐで綺麗なUV」が欲しくなる場面はとても多いですよね。
しかし、普通にUV展開すると、思ったより歪んだり、意図した形に揃わなかったりします。
本記事では、Blender標準機能だけを使って、ぐちゃぐちゃなUVを綺麗なグリッド状に整える方法を解説します。
Blenderを使っていれば、大体の人が使うことになる基礎的な技術(?)ですので、ぜひ使えるようになっておきましょう。
例としてキャラクターの髪ポリゴンを使いながら、長方形にぴったり揃うUVを作る手順を紹介します。
自分が忘れないためにも結構丁寧に解説しています。(自分は今まで3回くらい調べ直して、3回くらい手順をど忘れしています。)
この記事は、Blenderで綺麗に揃ったグリッド状にUV展開する方法を解説している初級者向けの記事です。
難易度
今回のポリゴン
今回UV展開するポリゴンはキャラクターの髪の毛です。ツーブロックなので、頭に乗ってるような形ですね。
元はUVSphereの端をカットして上半分を使ったような形です。
なので、一枚の板に広げると綺麗な長方形グリッド状になる形をしています。
今回ストレートな髪の毛テクスチャを使いたいので、UVもまっすぐ揃える必要がありました。

UV展開でUVを綺麗なグリッド状に揃える方法
ではUV展開をして、UVを綺麗にしていきます。(アドオン使いません)
UV展開
まずUV展開します。UV Editingのエディタへ移動し、
- 髪のポリゴンをAで全選択
- UでUV展開
UV展開方法は上3つなら何でもいいですが、とりあえずUnwrap Angle Basedで展開します。
今は揃っていませんが、とりあえず1回UV展開します。

長方形を作る
どの部分でもいいので、UVの中に直角の長方形を1つ作ります。
左上メニューで、頂点選択を選択し、
揃える2つの頂点を選択して
S Y 0 で水平に揃えることができ、
S X 0 で垂直に揃えることができます。
こうして1つ直角の長方形を作っておいてください。
(ちなみにUVエディタでUVが表示されないって場合は髪のポリゴンを全選択してください。全選択したまま、UVエディタで作業してください。)

UVを長方形に揃える
もう一度UVエディタでUV展開をして、UVを長方形に揃えていきます。
- 画面左上メニューで面選択にします
- UVを全選択して、最後に、長方形にした面を選択し、アクティブにしておきます(アクティブ選択にした面は灰色で中心の点がオレンジに光ります。)
- Uを押してUV展開メニューを出し、Follow Active Quadsを選択します。
- オプションが出るので、Evenに合わせて、OKをクリックします。

これで全体が、アクティブにした長方形の形にそろいます。
綺麗にグリッドになっていますがUVの範囲をはみ出しているため、ここからさらにUVマップの範囲の中に収めていきます。

UVマップの範囲の中に収める
すべての面を選択して、上部メニューのUVからPack Islandsを選択

Pack Islandsのオプション画面が出るので、Rotateのチェックを外してPackをクリックします
(Rotateにチェックが入ったままだと、今の角度から90°回転してUVマップの範囲の中に入ったりします。回転させたくない、今の方向のままでしきつめたい方はRotateのチェックを外してください。)

すると長い方向の辺がUVマップの範囲にぴったり収まるようになります。
あとは足りない部分をSで拡大してUVマップを埋めるようにすることもできます。
例えば右図ではS Yで縦方向にスケールしています
(マップ全体にスケールはしてくれません。アドオンのTexToolsにはFillという縦横どちらにもスケールしていっぱいに広げてくれる機能があります。)

真っすぐのUVを使ってみる
均等に並べられたUVを使って髪のテクスチャをつけてみました。
髪の毛テクスチャをヘアーカードみたいに使って、まっすぐ並べています。
こうしてUVがきちんと揃っていると髪の毛もストレートが綺麗に揃うし、毛束の密度を変えたいときは少し列をずらしたりして調節するのが簡単になります。

UVをきれいに揃えたいときはかなり多いので、基礎的なスキルとして持っておくと絶対使うことがあると思います。
よければ参考にしてみてください。

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