Blenderのカーブを作った簡単なリボンの作り方を解説します。
意外とリボンって作るのめんどくさいわりに使用頻度が高いので、できれば簡単に作りたい!そう思って簡単な作り方がないか考えてみました。カーブで作ると結構簡単に作れるかなと思ったので、初心者の方もぜひ作ってみてください。
この記事は、Blenderでリボンの作り方を解説した初心者~中級者向けの記事です。
難易度
カーブでリボンの形を作る
まずはShift + Aで
Curve > Circle
で円状のカーブを出します。

編集モードに入り、上から見て中心Y軸上のポイント2点を選択して、
S → Y マウス移動 で真ん中のポイントを中心に寄せます。
なるべく近くに寄せます。
(※わかりやすいよう背景緑にしてます)

A で全てのポイントを選択し、
右クリック > Subdivide
で分割しポイントを増やします。
左下にオプションメニューが開いているので、分割数を2にします。

カーブの設定
オブジェクトモードに戻ります。
カーブのオブジェクトプロパティで
- 一番上のResolution Preview U…3
- Geometry > Extrude …0.4m
に設定します。

編集モードに移動し、中心部分の1つの点を選択します。
画面右のTransformメニューの中のRadiusを0.1に変更します。
すると帯の幅がせまくなります。
向こう側の1点も選択し、同様にRadiusを0.1に変更して中心部の帯の幅をせまくします。

次は中心から1つ外側のポイント、4点のRadiusを0.7にして少し幅をせばめます。
りぼんっぽい形になってきました。

リボン結び目のカーブを作る
オブジェクトモードに戻ります。
Shift + Aでまた円状のカーブを出します。
R X 90
R Z 90
打ってカーブを回転させ、Sで縮小します。
ちょうどりぼんの真ん中を覆うくらいの大きさにして、 S Y で平べったくします。

カーブのオブジェクトプロパティで
- 一番上のResolution Preview U…3
- Geometry > Extrude …1.75m
に設定します。リボンの結び目からメッシュがはみ出してしまう場合は、真ん中のカーブを上下方向(S Z)、奥行き方向(S Y)に拡大しながら調整してください。

リボンが垂れた部分を作る
カーブを作る
次はリボンの端を作ります。
またShift + Aで円状のカーブを出します。
R X 90 で回転させて、
G Z で円の上のポイントがリボンの真ん中に来るように移動させます。

編集モードに移ります
①円の下のポイントを選択し、
右クリック > Toggle Cyclic
をクリックして、閉じている円を開きます。(②の状態)
③下のポイントを削除したいので
X > Vertices
を選択します。
④下のポイントを削除することができました。

帯の幅を作る
オブジェクトモードに戻ります。
①カーブのオブジェクトプロパティで
- 一番上のResolution Preview U…7
- Geometry > Extrude …0.28m
に設定します。
②編集モードに移ります
A で全てのポイントを選択して、画面右上のTransformのメニュー画面の Mean Tilt を 90° に設定します。
これで帯の方向を回転させることができます。

③真ん中のポイントを選択し、
Radius を 0.1 に設定して、真ん中部分の帯を狭くします。
④カーブの端の2点を選択し、S X で好きな形に調整します。
真ん中のポイントも上下位置を調整してください。
これでリボンの形が大体出来上がりました。

カーブをメッシュに変換する
オブジェクトモードに戻ります。
各パーツを選択し、
右クリック > Convert To > Mesh
でカーブオブジェクトをメッシュに変換します。
全てのパーツをメッシュに変換したら、全てを選択し、Ctrl + J で全てのパーツを1つのオブジェクトに統合します。

形を綺麗にする
①リボンの形を綺麗にするため、Subdivision Surfaceモディファイアをつけます。
②リボンの端は丸めたくないので、編集モードに移動し、端のエッジを選択して、画面右上のTransformメニューのMean Vertex Crease を1にします。

Solidifyモディファイアもつけて厚みを出します。

りぼんを選択、右クリックしてShade Smoothをかけておきます。

しわを作る
リボンの結び目のところにしわを作りたいので、編集モードに移動します。
Ctrl + R でリボンの幅の広い帯に6本のループカットを入れます。

①面選択で、中心から2面くらい離れた面を選択します。Ctrlを押して、反対側の面も選択。左右の面にはさまれた範囲の面がまとめて選択できます。
見えない向こう側も同様に選択しますが、まずShiftを押して中心から2面離れた面を選択してからCtrlを押して反対側を選択しその範囲を選択します。
②両側の中心部分の面が選択できたら、上から見て、S Yで中心部分に縮小させます。(結構深めに縮小した方がいいです。)
③今度は辺選択です。一番外側から一つ中に入った辺を図のように選択していきます。
これも面選択と同じように、中心から2辺離れたところから辺を選択、Ctrlを押して反対側も選択し、挟まれた全ての辺を選択します。これを上下選択し、見えない向こう側でも同様に変を選択します。
④4辺選択したままS Yで中心へ縮小させます
リボンの形が完成しました。
(はみ出してる部分や、細かい形は自分で好きなように修正してください。)

マテリアルをつける
レンダーエンジンはCyclesにして、ライトもわかりやすいようにセットしておいてください。
普通の布のリボン

- Principled BSDF…Roughness 0.7くらい /Sheen Weight 0.34 /Sheen Roughness 0.5
- Texture CoordinateのObjectからMappingノードをつなぐ。片方はYに45°をいれ、片方は-45°を入力しておく。それぞれにWave Textureノードをつなぐ。Scale 50に設定。 それぞれをMixノードで合成する。合成方法はAdd /Factorは1。それをBumpノードのHeightにつなぎ、Strengthを0.5くらいに設定。これをPrincipled BSDFノードのNormalにつなぐ
サテンのリボン

- Principled BSDF…Roughness 0.7くらい /Specular IORLevel 1 /Anisotropic 0.5くらい /Anisotropic Rotation 0.7くらい(光沢がいい感じになる角度を各自調整してください)
- これをPrincipled BSDFノードのNormalにつなぐ設定は普通の布のリボンとほぼ同じです。違いはBumpノードのStrengthを0.3くらいに設定するくらいです。
まとめ
形をもっと調整するといろいろなリボンが作れると思います。たれた端の部分を消してミニリボンにしたり。
自分はぬいぐるみのリボンにほしいと思って作りましたが、プレゼントの箱や装飾などいろんなところに使えますのでぜひ作ってみてください。


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