無料の3DCGソフト、Blenderをインストールする方法と、古いBlenderのバージョンをアンインストールして、いらないデータやフォルダを完全に削除する方法を解説します。
アプリをただアンインストールしても残ってしまうフォルダやデータがありますので、自分で直接Blender設定が入っているフォルダにいき、いらないフォルダなどを削除していくことで、完全に削除することができます。
今まで使っていた設定やアセットフォルダへのパスなどをそのまま引き継ぐ方法も解説します。これをしないと、また0から設定をやり直したり、ライブラリアセットを使えるようにパスを設定し直さねばならず、めちゃくちゃめんどいです。今まで使っていたのと同じ設定で使い始めることができれば、すぐに新しいプロジェクトを作り始めることができます。
Windows11を使っての作業になります。Macはまたやり方が異なるのでMacのやり方に準じて下さい。この記事ではMacの方法については触れません
この記事は、Windows11でのBlenderのインストール・アンインストール+完全削除方法を解説した初心者向けの記事です。
難易度
Blender のインストール手順(Windows11)
ちなみに、設定ファイルをコピーしたいので、新バージョンインストールしてから、古いバージョンをアンインストールという手順の方が安全です。
なので、最初に新しいBlenderのバージョンをインストールしましょう。
初心者や長期で安定して使いたい方は「LTS(Long-Term Support)」と書かれたバージョン(例:4.5 LTS)をインストールするのがオススメです。LTS(Long-Term Support)は長期間サポートされるバージョンです。
メジャーアップデートとマイナーアップデート
- メジャーアップデート 4.4.〇 → 4.5.〇など、二桁目の数値が変わる場合は機能の変更・追加があります。新しいバージョンのBlenderをインストールすると今あるバージョンとは別物としてインストールされます。以前のプロジェクトがうまく機能しなくなることもあるため、以前のバージョンも残しておく方が良いのでデフォルトで違うフォルダにインストールしてくれて便利です。
- マイナーアップデート 4.5.0 → 4.5.1など、三桁目の数値が変わるバージョンをインストールすると、古いものに上書きされます。これはバグ修正や安定性の改善のアップデートです。機能が変わることはほぼないので、上書きでも多くの場合問題はありません。
以下はメジャーアップデートでのインストール作業ですが、初めてでもマイナーアップデートでもあまり手順的には変わりません。
❶Blenderのダウンロードページに移動します
右のリンク先に移動すると公式サイトのダウンロードページに移動します。
※ちなみにたまにダミーサイトなどを作られたりしているらしいので、公式サイトかアドレスを確認し、ブックマークしておきましょう。
最新のバージョンのダウンロードボタンが出ています。(2025/7時点では4.5LTSがダウンロードされます)
❷インストールフォルダをダウンロード
最新バージョンをダウンロードする場合はDownload Blenderを押します。

ダウンロードが開始すると、寄付のページに移動します。(Blenderは無料ソフトで、寄付の力によって運営されています)

ダウンロードが完了すると、ウィンドウの右上や、エクスプローラーのダウンロードページにBlenderのインストールフォルダがダウンロードされています。
これをクリックすることでインストール作業のためのインストールウィザードが開始されます。

❸Blenderをインストールする
Blenderのインストールウィザード画面が開きますので、続ける場合はNextを押します

Blenderソフト本体をインストールするフォルダの確認です。通常はそのままで良いので、Nextを押します
※インストールするフォルダを変えたい場合はChange…で任意の場所を選択してください。(マイナーアップデートの場合は場所を変更せずにいると現在のバージョンに上書きされます。)

Installを押すとインストールが開始します。

インストールが始まる前に、アプリがデバイスに変更を加える許可を求めるウィンドウが開きますので、はいを選択します。
インストールが始まりますので、終わるまでその他の操作をせずに待ちます。

インストールが完了しました、という画面が出ます。
learn how to support Blenderにチェックをすると、下図の寄付のページが開きます。
Finishを押して完了します。


❹Blenderの設定を引き継ぐ
Blenderのインストールが終わったら新バージョンのBlenderを開いてください。
新バージョンを開くと設定をどうするかのメニュー画面が開きます。
以前の設定を引き継ぎたい場合
Import Blender 〇.〇 Preferences
というボタンは、〇.〇のバージョンのBlenderの設定を引き継ぎますというボタンです。自動的に一番新しいバージョンのBlenderの設定を引き継いでくれますので、そのままこのボタンを押せば以前と同じ設定でプロジェクトをスタートできます。
新しい設定で始めたい場合
メニュー画面の下でLanguageなど新しく設定をし、Save New Preferencesを押します

右は、新しくインストールした4.5のBlenderで、4.4の設定を引き継いだものの画面です。
4.4で設定していた各種設定、アドオン、アセットライブラリなどがそのまま使えるようになっています!

Blender のアンインストール手順(Windows11)
Blenderをアンインストールする方法を解説します。
※新しいBlenderをインストールし終わったからといって必ずしも古いバージョンをアンインストールする必要はありません。新しいバージョンではバグがあったり、今までのファイルでうまく機能していたものが機能しなくなることも結構あります。多くの場合アンインストールしないことをオススメします。
アンインストールする理由としては、「容量を空けたい」、「何個も古いバージョンを持っているので、もう使わないバージョンを削除したい」、という理由が多いです。
例えば今回もバージョン4.5を新たにインストールしましたが、4.4はアンインストールせず、もう使わないだろう4.3をアンインストールする、など、すぐ下のバージョンは残しています。
① 通常のアンインストール
❶スタートメニューを開く
上の方に検索バーがあるので、「blender」と入力して検索します。

「blender」と入力してアプリが出たら、右の画面のメニューにアンインストールのボタンも出るので、それを押します。

❷アンインストールする
Windowsの設定の「アプリ」ウィンドウが開くので、削除したいBlender の右の3点ドットメニューを開いてアンインストールを選択します。
再度アンインストールすることを確認してくるので、アンインストールを押します。
(※Blenderのバージョンをたくさんインストールしている場合などは、自分が削除したいバージョンかどうかをきちんと確かめてください。)


すると、このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?という確認ウィンドウが出てくるので、はいを選択。
アンインストール完了まで待ってくれというバーが出てくるので、完了するまで待ちます。

これでアンインストール作業は完了です。
この手順では「プログラム本体」だけが削除されます。設定ファイルやアドオンは残ったままになります。完全に削除したい場合は下記の手順に進んでください。
② 設定・キャッシュ・アドオンも完全削除したい場合
ソフト本体と設定ファイルは別のフォルダにあります。ソフト本体の残されたファイルと、別に設定ファイルがありますので、以下のフォルダアドレスに移動して削除する必要があります。
設定ファイルを削除する
C:\Users\〇〇\AppData\Roaming\Blender Foundation\Blender
「〇〇」の部分は、Windowsにログインするときのユーザー名(アカウント名)です。ご自身がWindowsを使っているときの「ユーザーの名前」を入れてください。
AppDataフォルダが見えないよ、という方は、
表示 > 隠しファイル
にチェックを入れるとAppDataフォルダが見えるようになります。

ここにそれぞれのBlenderのバージョンの設定ファイルがあります。

削除したいバージョンのフォルダをそのまま削除すればOKです。
例えば4.3のバージョンの設定フォルダを削除するときは、フォルダ選択して右クリックし、削除を選択します。ゴミ箱フォルダに移動しているので、ゴミ箱の中からも完全に削除すれば復元できなくなりますので、注意しながら削除してください。

Blender本体側のファイルもいくつか残されているのでそれも削除します。
ソフト本体の残されたファイルを削除する
C:\Program Files\Blender Foundation
他のBlenderのバージョンなども入っている場所です。

バージョンを間違えないように、削除したいBlenderのバージョンのフォルダを選択して右クリック、ゴミ箱アイコンで削除します。
ゴミ箱の中に移動していますので、これも削除すると二度と復元できなくなります。





