この記事は3DCG無料ソフトBlenderの、揺れをつけてくれる無料のアドオンである「Wiggle2」をダウンロード、インストールから使用方法まで解説しています。
アドオンで簡単に髪や衣服(スカート、マント等)を揺らすことができるようになるので、使ってみたい方はぜひチェックしてください!
Wiggle 2は、以前からよく使われていたWiggle Bonesアドオンを、開発者が一から書き直した新バージョンです。大幅なグレードアップが期待されるため、Wiggle Bonesを使っていた方や、新しいものに移行したい方、最新のBlenderでの操作方法を知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
この記事は、Blenderのアドオン「Wiggle2」のインストール、使用法について詳しく知りたい初心者~中級者向けの記事です。
難易度
Wiggle2のインストール

ダウンロード方法
Wiggle2で検索するか、
以下のリンクからGitHubに飛んでください
GitHubのページに行き、Codeを押してDownlad Zipを押してファイルをダウンロードします。
※このままインストールできないので、ダウンロードしたらZipファイルを展開しておいてください。
Blenderへのインストール方法

Blenderの上部メニューからEdit → Preferencesのウィンドウを開きます。
Add-onsのメニューを開き、右上の小さい下向き矢印のボタンを押して、Install from Disk…を選択すると、ファイルを選択できるウィンドウがでます。
そこでWiggle2のダウンロードしたファイルの中にあるwiggle_2.pyというファイルだけをインストールします。
インストールしたらAdd-onsの中でWiggle2と検索すると出てくるようになります。チェックをついていることを確認してインストール完了です。
使い方
動かしたらゆれる、とても簡単なゼリーを作ってみます


メッシュとボーンの用意
Cubeを出す。
ボーンを2本出す。(好きな本数でいいです)
Cubeのメッシュを割ります。編集画面でSubdivideでもいいし、サブディヴィジョンサーフェスでもいいです。頂点数が少ないと揺れません。
Cubeを選択→ボーンを選択→Ctrl + Pでメニューを出し、With Automatic Weights(自動ウェイトペイント)でボーンにペアレントします。
これでボーンが動けばCubeメッシュも動くという状態になりました。
Wiggle2を設定する

ポーズモードに入り、根本のボーン以外のボーンを選択します。
Nキーで右側のウィンドウを出し、Animationのタブを選択してWiggle2の設定メニューを開きます。
最初はScene mutedとなって閉じているので、左側の目が閉じたようなアイコンをクリックします。
Bone Tailという項目にチェックを入れれば設定が完了です。
アニメーションをつける
タイムラインを再生してる間に動かさないとWiggle2の揺れは発生しないので、
- キーフレームを打ってアニメーションをつける
- タイムライン再生中に自分でボーンを動かす
のいずれかをする必要があります。

アニメーションをつけていて動きがおかしくなったり、1フレームに戻ったときのボーンの動きを戻したいとき
ポーズモードでボーンを選択し、Wiggle2メニューの下部にあるGlobal Wiggle Utilitiesのパネルを開きます。
Reset Physicsを押すとそれまでの動きや計算がリセットされ元に戻ります。
動きがおかしいときのチェック項目
①メッシュを細かく割る…頂点数が少ないと望んだ動きになりません
②ボーンの方向をチェック…今回はボーンを追加した状態、上向きのまま使っていますが、オブジェクトモードで下向きにしたりすると動きがおかしくなります。
③Wiggle2のパラメータを調整…揺れやすさ、減衰など様々なパラメータがあるので変更すると理想の動きになるかもしれません。レンダリングについてもベイクをしなくてはならないので、以下の記事で解説をしています。チェックしてみてください。
まとめ
Wiggle2は、わずかワンクリックでボーンに自然な揺れを追加できる便利なアドオンです。シンプルな操作ながらも、豊富なパラメータ調整が可能で、細かい動きのカスタマイズにも対応しています。
物理演算に興味がある方や、揺れのあるアニメーションを手軽に作りたい方にとって、最適なツールと言えると思います。初心者でもすぐに扱える直感的な操作性を持ちつつ、細かな設定もできるため、幅広い用途で活躍するアドオンでオススメです!