この記事にはプロモーションが含まれています。

【Blender】コンポジットで明るさを調整する方法:ノードごとの設定と計算の違い

blender

この記事は、Blenderのコンポジットノードにおける「明るさ」に関する設定や計算方法の違いを解説する記事です。

Blenderのコンポジットでは、「Brightness/Contrast」「Gamma」「Exposure」「Hue/Saturation/Value」 など、さまざまな方法で明るさを調整できます。しかし、それぞれのノードがどのような計算をしているのか理解していないと、意図しない結果になったり、適切なノードを選べなかったりすることがあります。

各ノードの明るさ調整の仕組みや違い、どのような場面でどのノードを使うべきか について解説していきます

この記事は、Blenderのコンポジットノードで設定できる「明るさ」について詳しく知りたい中級者向けの記事です。

難易度 3.5

扱っているノード

  • Brightness/Contrastノード
  • Exposureノード
  • Hue/Saturation/Valueノード
  • Gammaノード
スポンサーリンク

Brightness/Contrast

Brightnessは全体の明るさを変更します。

最小値-100~100まで、10上がるごとに明るさが0.1上がります。なのでV(明度)も1で終わりじゃなく、明るさ1(白)のものを最大値100まで上げると2になってます。

暗部の方は0(黒)までしかないので、明るさを-100にしても、元が0(黒)の場合もただ0(黒)になります。

Contrast

数値を上げるとだんだん色数が少なくなり、特に暗部の色数が少なくなっていきます。

最大値100のとき黒と白しかなくなり、最小値-100のときは0.5のグレーにとけていきます。

スポンサーリンク

Exposure

Exposureは明度に累乗で乗算していきます。

数値1は2の1乗倍(2倍)、数値2は2の2乗倍(4倍)、-1は2の-1乗倍(1/2倍)…と言うふうに明度に乗算されます。

黒(0)に何をかけても0なので黒には影響しません。

最小値-10、最大値10です

スポンサーリンク

Hue/Saturation/Value

明度の数値であるValueは、ただ単純に明度の数値にその値を乗算しています。

2なら2倍、0.3なら0.3倍されます。

最小値は0で、0をかけるとすべて0(黒)になります。

スポンサーリンク

Gamma

Gammaは中間色に影響し、0(黒)や1(白)には影響しない。

数値を上げると中間色が暗くなり、下げると明るくなる(Gammaノードではこうだが、他のGamma調整では逆になることもある)

最小値は0

スポンサーリンク

画像補正で明るさ調整する順番

全体の光量や明るさ(上限、下限)を調整してから中間・色などを調整するのが一般的だと思いますが、画像によって最適な調整は違ってくるだろうと思います。以下は一般的な流れですので、各自やりやすいように調整するのが一番だろうと思います。

明るさ調整の一般的な順序

  1. Exposure(露光)
    • 目的:画像全体の光の量を調整。
    • 詳細:カメラの露出補正に近い効果。全体の明るさをリニアに増減させる。
    • 適用のタイミング:最初に行うことで、後続の調整が適切に機能する。
  2. Value(輝度または明るさ)
    • 目的:全体的な明るさを微調整。
    • 詳細:画像全体の明暗レベルを大きく変えず、均等に明るさを調整。
    • 適用のタイミング:露光後に全体の明るさをさらに調整する場合。
  3. Contrast(コントラスト)
    • 目的:明るい部分と暗い部分の差を強調または緩和。
    • 詳細:明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗くすることで、画像に立体感やメリハリを与える。
    • 適用のタイミング:明るさが適切になった後に調整。
  4. Gamma(ガンマ補正)
    • 目的:中間調の明るさを調整。
    • 詳細:暗い部分や明るい部分はあまり影響せず、中間の明るさ部分に効果がある。
    • 適用のタイミング:最後に細かなトーンの調整を行う。
  5. Shadow(シャドウ)/ Highlight(ハイライト)
    • 目的:暗部や明部だけを個別に調整。
    • 詳細:細部の潰れや白飛びを回復する。
    • 適用のタイミング:全体的な調整後に、特定の領域に対して微調整する。
  6. Color Balance(カラーバランス)
    • 目的:色の偏りや色調を調整。
    • 詳細:RGBバランスを調整して自然な色合いにする。
    • 適用のタイミング:明るさとコントラストの調整が完了した後。

補正順序のまとめ

  1. 露光 (Exposure) → 全体の光量調整
  2. 明るさ (Value) → 均等に明るさ調整
  3. コントラスト (Contrast) → 明暗差を調整
  4. ガンマ (Gamma) → 中間調の明るさを微調整
  5. シャドウ・ハイライト (Shadow/Highlight) → 特定領域を調整
  6. カラーバランス (Color Balance) → 色合いを調整

この順序で調整すると、各段階が互いに干渉しすぎることなく、効率的かつ論理的に画像を仕上げることができます。使用しているソフトウェアや目的によって多少順序が前後することもありますが、大枠としてはこの流れが一般的です。

スポンサーリンク

まとめ

Blenderのコンポジットで画像の明るさを調整する方法をいくつか紹介しましたが、結論としては 「かなり難しい」 というのが正直な感想です。

それぞれのノードには違った計算方法があり、単純に「明るくする」といっても適切なノードの選択やパラメータの調整が必要になります。さらに、シーンのライティングや色空間の影響も関わってくるので、一筋縄ではいきません。

正直、自分もまだ完全にはマスターできていません…。状況によって最適な方法が変わるので、試行錯誤しながら少しずつ理解を深めていくしかなさそうです。とりあえずこうしたい、という良いイメージ図を持っておくことが大切なのかなと思います。良い画像や映像を見て、自分なりに心地よいイメージに向かって試行錯誤するしかないかな…という状況です。